タングドラムの焼入れを試みる。串本の静かな暮らしが再開。

わたぐも

串本での平常運転の暮らしが始まった。

タングドラムの製作・焼入れをしながら、草刈りしたり、家周りの事ちょこちょこやって・・、時折、訪問があって少し話をしたり・・。


午後はドライブ兼買い物。

和深川のとある森。日陰の中で照らされている小道が素朴な感じがして良い景色だなと感じた。

test10IMG_20190817_202028 (1)

森を抜けて海へ。海に映る光。海は色々な表情を見せてくれる。

test10LRM_EXPORT_150440466265586_20190817_203235540 (1)



_______________________




この前完成した琉球音階ドラム。同じ紀州在住の方の元へと旅立ちました。

test10IMG_20190818_124715.jpg

そして先日、金属の熱処理の一つである焼入れを再度やってみた。結論としてはそれは失敗に終わったが。
そこまで詳しい情報を多くの人は求めてないと思うがその時の様子や感じた事、反省点を長々と書いていく。


〜以下製作について〜

五右衛門風呂の炉ではいまいち温度が上がらないし、燃焼効率が悪いような印象を受けたので今回は自分で炉を一から作ってみる事にした。あと送風を人力でやっていると到底温度が上がらない印象を受けたのでブロワーを購入した。3,021円なり。

test10IMG_20190815_093929.jpg

自動車ガスボンベの側面の中に10kgボンベの側面を。間に土を入れて穴から機械で送風できるようにした。
タングドラムの製作の際に出てくるゴミだけで炉が完成!タダでできた!やったね。

test10IMG_67djっksっksk92

豆炭を敷き詰めて着火。

test10IMG_20190816_110053.jpg

熱し続けると鋼が紫に変色し、次に黒くなり、最後に灰色になる。おお・・前回はこんな金属反応を見る事はできなかったぞ・・。良い感じだ・・。

test10IMG_20190816_111524.jpg

800℃〜1000℃を目標に焼入れを行う。その温度だと鋼は赤〜明るいオレンジ色になるらしい。
その状態で炉から出し水や油に突っ込んで急冷すると金属組織が変化し鋼が硬くなるようだ。



しばらく熱していると鋼がほんのり赤くなり始める・・・。だけど真昼の太陽の日差しが明るすぎて鋼の発色具合がよう分からん・・・。赤というよりほんのりオレンジのような・・・気もする・・・。一体今何℃なんだ・・?

とりあえず今回は限界まで温度を上げてみようと思い、風力を最大にしてしばらく様子を見る。するとほんのり赤?オレンジ?ともなんとも言えない状態がいつまでも続いたのでこれが限界かなと感じ、試しに火鉢でタングを押すとフニャッと曲がるではないか。
なんじゃこりゃ、もうこりゃいいだろうという事で水を溜めておいたバケツに突っ込み急冷。

引き上げて見ると・・。あれ!?鋼が変形してしまっている。

test10IMG_20190816_165102.jpg

あーあ、これじゃ上と下の半球が合わさらない。次の工程の溶接が行えないよ。

test10IMG_20190816_165931.jpg

しかもタングを叩いて見ると・・・、逆に音が悪くなったぞ・・。ダメじゃん・・・。

うーん、失敗。せっかくの製作途中の大切なタングドラムが鉄のガラクタになってしまった。ここまで変形してしまうとわかっていたなら鉄くずになっても良いタングドラムで試したのに・・。反省・・。(´-ω-`)


___________



それから数日間、今回の失敗を踏まえて次はどうすれば良いか考える・・。

今回は温度を上げるすぎたと感じる。鋼が人力で簡単に曲がる温度は1000℃位らしいので多分その温度までいったのだと思う。途中アルミのタライを被せると溶けたのでアルミの融点(660℃)以上は上昇したようだ。
ってか簡易かまどに始まりロケットストーブ、薪ストーブ、風呂釜という感じで火を燃やすための装置に今まで触れてきたけど、それと比べると電気で風を送って燃やすのはなんかチートだなと感じた。気流の仕組みとかそんなん関係なし強制的に風送ったらアルミが溶けるような高温を簡単に作り出せるのだものね。

test10IMG_20190816_164840.jpg

ガスボンベに使われている鋼の焼入れ温度は多分800℃辺りなのだけど水で急冷すると歪みが出る事があるらしい。特に今回はそれよりも温度が高い1000℃ぐらいで焼入れしたと思われるので余計に歪みが出たのだと思う。なのでこの温度で焼入れはしない方が良いのではないかと感じた。

海外のタングドラムや似た楽器であるハンドパン・スチールパンの製作者は焼入れをどうやっているのか説明しているサイトを見てみると火を使った処理はしていたが、焼入れではなく焼なまし・焼き戻しや窒化処理が中心だった。




上記のUFOドラムというバリ島ベースのタングドラムメーカーは、素材の耐久性とチューニングずれを防ぐために300度で10分間の熱処理を行っているらしい。


下記のサイトではスチールパンの「Tempering」(焼きなまし)の方法について詳しく書かれていた。 熱を全体に加えることで、加工により鋼に不均一にかかった応力を均等にならすことが目的のようだ。またチューニングの持続性も良くなり、表面の硬度が打撃箇所よりも硬くなるので音が独立して響きやすくなるらしい。





多くのハンドパンメーカーが製作過程で行なっている窒化処理は個人ではできない印象を受けた。



なので次回は変形するほどの高温で処理するのではなく350℃程度で十数分程度の焼きなましをしてみようと思う。多分そうする事によってチューニングの持続性は上がるのだろう。気になるのはそれで音が良くなるかどうかやな〜。うーん、どうだろうな〜。正直この処理だけで音が良くなる気はあまりしないなー。(´-ω-`)
あと熱処理するなら温度計が必要だなと感じた。放射温度計だと800℃位まで測れるらしいので次回はこういうのを買って計りながら熱処理をしていこうと思う。




____________


こんな感じの日常・・・・。

test10LRM_EXPORT_150835135738442_20190817_203910210.jpg

霞がかった赤い夕焼けとモコモコ積雲。夏の夕暮れやね。

test10IMG_20190817_184551.jpg


web拍手 by FC2
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
Posted byわたぐも

コメントを投稿する

記事の感想用にどうぞ。一般に公開されることはありません。なので返信はできません。
コメント投稿確認の「メール・URL・パスワード・非公開コメント」は記入しなくて大丈夫です。
メールはwatagumohuwahuwa@gmail.comにお願いします。