1月上旬の配達

わたぐも

起床。

薄明かり、鳥の鳴き声。

布団から出て、家の裏の階段を降りる。

防風林のトンネルを抜けて、海へ。

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初日の出。

初詣などはあまり興味がないけど、自分は空が好き。だからこのイベントは外せない。


___________


郵便局へ。

今日はいつもより早い出勤。年賀の道順はすでに組まれている。諸々の準備が済み次第、バイクに乗って即配達。

峠道を走る。

・・・・・・。


数日前職員さんに

「どうして朝の郵便が届く前に配達に出るんですか?」

と聞いたら

「年賀状は午前中に届けんとあかんからねー。」

と言っていた。

言われて気づく。そういえば子供の頃、朝にはもう年賀状が届いていた。

子供の頃・・・。

・・・・。

朝起きると親が「あけましておめでとうございます」と言って。

食卓にはおせちが並べられていて。

家族みんなが座席に揃ったところで必ず父は

「今年もどうぞ、よろしくお願いします。」

と言っていた。

あの時の、あの父の顔。

毎年、そんな正月を送るように感じていた。

漠然と今がいつまでも続いていくと思っていた。

・・・・。


だけどいつの間にか自分は家を出て、働かないといけないようになっていた。

社会に出て自立する事が当然のように求められるようになっていた。

そして今、バイクに年賀状を積んで走っている。

親の元にいることが当然だったあの頃の生活はもうどこにもない。

・・・・・。



ただ生きているだけ・・・・。

それだけで良かった・・。

あの頃・・・。

・・・・。




峠を越えて谷を降りる。佐本へ。

早朝の山の静けさ。霜に覆われた地面が朝日に照らされ光る。

少し早く登っただけでいつもと雰囲気が違う。

黙々と年賀を配る。

・・・・。

玄関には正月飾り。

道路で遊ぶ子供。若い夫婦。

こういう人達がいるだけで田舎の景色は随分変わるように思う。盆と正月しか見れない景色ではあるが。

___________


配達が終わる。

里野へ。

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初日没。ようやく帰り道に夕陽を見れるようになりつつある。

夕暮れの海岸線を走る。

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帰宅。おせちを食べ風呂に入る。

就寝。

ぼんやりとした意識の中、遠くから波の音だけが聴こえてくる。

暗闇の中、海を漂う・・・。

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