海辺の空き家で静かに暮らす

和歌山で海・空・音を感じながら田舎暮らし

7月中旬の配達

道順を組んで出発。

制服もすっかり夏仕様の薄着。冬と違って風が体全体を通り抜ける。全身でその場の空気を感じる事ができて何だか嬉しい。

ニイニイゼミ鳴く道を走る。山は深い緑。

寒かった峠道はいつのまにやら暑くなった。春にウグイスが鳴き、雨が降ってカエルが鳴き、ついに蝉が鳴く。

毎日走る道は同じだけど季節は確かに流れている事を感じる。

畑の端には向日葵。庭先で風鈴が「リーー・・・・」と鳴る。



介護の仕事をしているとき、自分とは違う別の誰かが体を動かしているように感じていた。そして仕事が終わって夕日を見ている時また元の自分がかえってくるような。

両者の自分が全く違う時間の流れにいて、一日の内に自分が二つの世界を行き来しているような。そんな感じだった。

だけど今こうやって田舎道を走っている自分は確かに自分だ。自然の中に一人だけだからだろうか?自分の時間を生きていると感じる。時間を売っている感覚はない。

僕は一日外で南紀の季節と空の移り変わりを感じていたい。

配達が終わる。


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「田舎はね、こういう事もしないといけないんよ」

制服から作業着に着替えた先輩が笑顔で言う。そう、今日はこれから草刈。

局の隣の空き地の草を刈る。草刈機をブイブイいわして自分の腰程の高さの草をばんばんなぎ倒していく。

刈るべし、刈るべし。

・・・・・。休憩。

刈るべし、刈るべし。

・・・・・。

嗚呼、景観を保つ為だけに行われる、田舎の悲しき労働・・・。
その行為に完全な終止符がうたれる事は決してない。地表に土が存在する限り。

一時間半後終了。刈りまくってすんげーさっぱり。流した汗が気持ち良い。草刈後の爽快感は異常。

仕事が終わり、海岸線の道を走る。

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水平線には光の点。最近夜は漁船が海を照らしている。イカ漁だろうか?



風呂釜に火をつけ、畑のツルムラサキ・オクラを収穫。茹でて味噌汁に。

汚れた体で夕食を食べるのは嫌なので風呂が沸くまで我慢。そして入浴。

帰りが遅くなったこんな日でも薪でお風呂。いい加減ガス契約すりゃいいのにと自分でも思う。阿呆だ。

就寝。夜の虫が鳴いている。遠くに船のエンジン音が聴こえる。

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